その他
Q. 学校で授業中に「この問題分かる人」って先生が言った時、僕と他の子が手を上げるんですが、僕に当たらないんです。当たりたいんですけど、どうしたらいいですか? (小5・男の子)
A. 佐渡先生:指揮者ってオーケストラにいろいろ注文を出すのよ。でも、とどく言葉・とどかない言葉があるし、指揮者が動かす腕にオーケストラの人が「ガッ」といっせいに向いてくれる瞬間があるんです。僕は思うんだけど、指揮者が腕をあげたときも、人の気持ちを人の目と目の間ぐらいに「ドーン」ととどかせるような説得力みたいな「気はく」や「気あい」があるような気がするんです。だから、まずはそれを思ってもらうといいんじゃないかな。そして「ちゅうとはんぱ」ではなく思いっきり手を上げてもらうことがいいと思います。
パックン:僕も子供のころ実はよく手を上げていて、さされませんでした…。やっぱりくやしいよね。でもね、僕も今、人にものを教えたりしているけど、分かっている子と分かっていない子は先生から見るとすぐに分かるんですね。で、分かっている子には当てないんです。きっと先生は「あの子なら分かっている」と思っていると思います。ですから、別の子に当てているんじゃないかな? 先生はぎゃくに別の子が本当は分かっていないんじゃないかと思って心配だから当てていると思います。あなたに対しては先生は勉強していると信じているんだと思います。
山村先生:そうですね。たぶん、大切なのは問題が出て、頭で考えて、答えが出て、手を上げるまでなんだと思います。だから、自分で考えて答えを頭の中に立てて「先生分かったよー」と手を上げればそれでOKですよ。さされない事はべつにくやしいことじゃない。それよりもくやしいのは手が上げられないことじゃないかな。いつも手が上げられているならば大丈夫。先生はあなたがきちんと手を上げていることをいつも見ていますよ!

指揮者:佐渡裕/英語の先生:パックン/理科の先生:山村紳一郎 先生

[戻る]