いや、むずかしいお話ですね。僕は、神様が発明したと言いたいけどね。昔の人も、やはり紙の上とか砂の上に三角や四角をかかなくてはならなかったのでしょうけど、おそらく天文学の人がそうしたんじゃないかと思います。
星を見たり、月を見たり、北極星の位置がきまっていたり、星と星をつなげてみたり、そういったことをしているうちに自然とそこには、おなじ距離どうしの星などを発見したりしていったんだと思います。だから、もともとは天文学の人だと思います。
かくじつに東から太陽が昇り西に下りるとか、まんまるの太陽だとか、それとかお月さんがかけたり満月になったりするでしょう。そういったことが、昔の人にはとっても不思議な感じがしたんだと思います。とくに0（ゼロ）という世界、丸い世界が基準となって、丸いもののふちをたどっていったりすると三角形のふちになったり、四角形のふちが出てきたりします。
本当はきっと神様にすごく近い方だと思うけど、それは天文学、お空を見てそこから発見したんだと思います。

さかなクン：そういえば、お天気の森田先生も地球にあるものはみんな丸くなりたがっているといっていましたものね。地球そのものもそうだし、水も丸くなるし、猫もコタツでまるくなるしね。

ははは、そうだね。物の形は、みんな「丸」がおおもとだと思いますよ。

物の形の先生・工業デザイナー：栄久庵　憲司　先生