その他
Q. アポロ計画で、ぜんぶ人は乗っていたのですか? (小4・男の子)
A.

アメリカの有人宇宙計画(ゆうじんうちゅうけいかく)というのは、マーキュリー計画から始まり、ジェミニ計画、アポロ計画と続きます。アポロ計画は、1964年に第35代大統領のジョン・F・ケネディが60年代に人を月に送り込もうというので始まりました。その頃は、ちょうどソビエトとどっちが月にいけるか、すごくたくさんのお金を使って、きょうそうしていました。

アポロ計画はアポロ1号からはじまり、17号で終わります。実際にはアポロ1号から人を乗せようとしたんだけれど、この時、火事のために3人の宇宙飛行士がなくなってしまいました。そこで、月を周るための色々な実験をして、やっと人間が乗り始めたのがアポロ7号からなんです。それからアポロ17号までいきますが、では月へ降り立った人間は何人か?質問します。

1番、2人だけ
2番、12人です
3番、なんと112人!!
さあ、どれだと思う?

こども:12人かな?

まず、最初にのったのは、あの有名なニール・アームストロングとバズ・オルドリンだよね。その後、12号、13号失敗、14号、15号、16号、17号と続きます。残念ながら13号は燃料電池の都合で月のまわりをまわっただけだけれども、それでも合計6回のミッションをしているからアポロ計画で宇宙に行ったのは12人!! 正解です!! すごいねぇ。

続いて質問。地面からどのくらいの高さが宇宙だと思う?

1番、地上から10キロメートルが宇宙だ
2番、地上から100キロメートルが宇宙だ
3番、地上から1000キロメートルが宇宙だ
さあ、どれだと思う?

こども:100キロメートルかな?

わかった。まず1番、10キロメートルから宇宙だとすると、羽田空港から福岡空港まで飛んでいるジェット機の高さって、高度1万メートルちょうど10キロメートルなんです。ということは、福岡空港に降りると全員乗っていた人は、宇宙飛行士になってしまうよね。だから、間違いです。
次に3番、1000キロメートルと考えてみましょう。あの毛利さんや向井さんあるいは土井さんの乗ったスペースシャトルは、300キロメートルのところを飛んでいました。そして高度400キロメートルには、宇宙ステーションがあるんだよね。そうすると高度1000キロメートルだとすると毛利さんたちは、宇宙飛行士と言えなくなってしまいます。ですから、正解は君の言う通り2番の高度100キロメートルが宇宙なんです。こんどスペースシャトルが打ち上げられる時は、野口宇宙飛行士がスペースシャトルの外で活動を行ないます。その時の野口宇宙飛行士の速さは、時速2万8440キロメートル1秒間に7900メートルで飛んでいます。マッハ25で宇宙を飛んでいます。宇宙飛行士が宇宙に行くというのはこう言うことなんです。あのスペースシャトルも1回に500億円かかって、そして1機2000億円かかるんだよ。覚えておいてね。


日本モデルロケット協会:山田 誠 先生

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