ファッションショーのモデルさんの仕事のひとつは、その洋服を一番きれいに見せるのが仕事のひとつです。ただ洋服を見せるならばマネキン人形でいいでしょう。でも、モデルさんはこの洋服をきたら、どういう表現をしたらいいかを常に考えるのがモデルさんなんです。よりよく見せる仕事をするためには、ただボーっと立っているだけではいけません。だから手を上げてみたり、頭の後ろに手をもっていったりして、この服をきた時にこんなすてきなかっこうが出来ますよとか、この洋服は着ているとこんなに動きたくなるんですよというポーズをとって、モデルさんが見せてくれるのです。あなただって、歩いている時にボーっと歩いているだけということはないでしょう？　気持ちがいいなぁと思ったら手を動かしたり、笑ったりしたくなるじゃない。それをモデルさんはやっているのです。

ファッションの先生：ピーコさん　先生