その他
Q. イラクの子供たちは学校で何を勉強している? (小4・女の子)
A.

あなたは、学校で何を習ってますか?

こども:国語とか算数とか。

同じような事をイラクの子たちも習っています。国語・算数もちろん体育などもありますよ。ただ、ちょっと日本の子供たちと違うのが「宗教(しゅうきょう)」と言うのがあるんです。イラクはイスラム教を国の宗教として決めています。ですから、それを習います。たとえば、おいのりの仕方とか、おいのりの言葉とかを習います。
また「ワタニ」というのがあります。「ワタニ」というのはアラビア語で祖国という意味なんですが、国の成り立ちというのを教えてもらいます。これは、「歴史」のお勉強とはべつにやるんです。どういうことをやるかというと、あなたの周りには何人家族がいますか? お父さんいる? お母さんいる? 兄弟は? こういった家族の集まりを小さいグループと考えます。その小さいグループ、いろいろな家族、それから親せきもあるよね。その親せきも集まって、こんどはひとつの国を作っていく。そういう教えかたをするんです。だから国というのは、先にあってイラクの人々がいるという教えかたじゃないんです。
ちなみに学校は朝8時から始まります。でもね、今戦争をしているから学校がお休みなんです。ほんとにみんなびんぼうをしているんで、習いごとはやっていません。だからみんなサッカーをするんです。でも、逆にサッカークラブがあって、そこにはサッカーが上手ければだれでも入れます。あなたは、ばくげきとかみたことある?どう思う?

こども:あれが日本にふってきたら、広島の戦争のようにふっとんじゃうと思います。

そうだよね。イラクの子供たちに「日本から来たんだよ」というとみんな、「ああ、わたしたちとおんなじでばくげきをうけた国なんだね」と言うんです。こういった機会に、とにかく家族やお友達といろいろとお話してみて考えてください。


ジャーナリスト:平田 伊都子 先生

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