その他
Q. 私たちは学期末に「つうちひょう」をもらっていますけど、校長先生は先生たちに「つうちひょう」をだしているのですか?校長先生の仕事はなんですか? (小6・女の子)
A.

きみはどうしてそんなことを思ったのかなぁ?

こども:いい先生もいるし、にがてな先生もいるからです。

そうだよね。国や市などがつくった学校は先生がたの仕事のようすを見ていて、いろいろなところで「良いところ」・「悪いところ」に点数をつけます。たとえばきめられた時間のうちにちゃんと仕事ができるかとか、もんだいがおこったらちゃんとかいけつできるかなどを見ます。そうして1年終わったところでちゃんと先生とお話をします。 クラスには生徒のみんなが30人も40人もいて、ひとりひとり良いところ・悪いところが違います。それとおなじように校長先生からみると先生たちにも良いところ・悪いところがあるわけです。それには「人を思いやること」や「気配り」もふくまれます。だから校長先生はそういうのを見ていて、「こういうふうにしたらもっと良くなるよ」とか先生に言います。先生もいろいろな「どりょく」をしているんですね。 なかには、自分自身に「もくひょう」をもっていろいろなことにちょうせんしてもらったり、去年うまくできなかったことをがんばろうといろいろなおべんきょう会にでて、じぶんをみがいている人もいます。 先生にも「うまくできること」と「できないこと」があるので、それを助け合えるような組み合わせで、ひとつの学年をみんなでうけもったりもしています。また、さいきんの大学では学生が先生に点数をつけることもあるんです。 ただ、かんちがいして欲しくないのは、点数をつけていくのは、「今」をより良くするためにやっているんです。点数がどうこうというよりも自分のにがてなことに気づいてもらって、それをどうやって得意にしていくかをきめる「さんこう」にするんです。大事なのはけっかではなく、どうがんばるかです。だからあなたも「つうちひょう」をもらったときに結果じゃなくてどういうふうにがんばるかをかんがえてください。

広瀬先生:ちなみにあなたの思ういい先生ってどんな先生ですか?

こども:やさしい先生です。

そうだよね。みんなも先生の良いところをおしえてあげるといいとおもいます。わるいところは、ちょくせつはいいづらいから、校長先生や学年の担任の先生に聞いてみるのもいいと思います。校長先生は、こうして「こども」と「先生」のりょうほうを見ています。


青山学院初等部:樋口 善一 先生

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