その他
Q. 博物館(はくぶつかん)にはいろいろなものがおいてありますが、それはどこから入ってくるのですか。 (中1・おとこ)
A.

そうですね、「これをいろいろな人が見て勉強してほしいから、寄付(きふ)します」ということで、寄付(きふ)してもらうことあります。でも、寄付してもらうのを待っているだけでは足りないですからね、ぼくたち博物館(はくぶつかん)ではたらいている人たちは、自分たちで集めてくるんです。ぼくもインドネシアまでいって、化石(かせき)をはっくつしてきたりするんですよ。

それに、動物の標本(ひょうほん)やれきしなどが書いてある本も集めます。そして、集めてきたものを全部展示(てんじ)しているわけではなくて、みんなが見たときに、わかるだろうなというものをえらんで展示するんです。

あと、そのまま展示するだけではなくて、わかりやすいもけいやビデオ、パネルを作ったり、みんなが手でさわっていろいろなことをたしかめながら勉強できるように、博物館の人たちはいつもがんばっているんですよ。展示していないものは、研究(けんきゅう)用のし料なので、なかなか見ることはできません。

でも、ぼくがいる国立科学博物館(こくりつかがくはくぶつかん)では、とくべつに日にちをつくって、みんなにもそういったものを見てもらったり、研究室(けんきゅうしつ)でぼくたちが研究しているようすを見てもらう日にちをつくったりしているのでそういうときに見にきてくださいね。

ちなみに、ぼくは人類学(じんるいがく)を研究しているので、ジャワ原人(げんじん)や日本人の古いほね、縄文(じょうもん)時代の人のほねや江戸(えど)時代の人のほねなどをしらべて、むかしの人たちがどのような体をしていたかを考えたり、びょうきのあとや虫歯(むしば)のあとから、むかしの人がどういう食べものを食べたり、どういうびょうきになったりなど、どういう生活をしていたかなんてことを考えたりしています。


国立科学博物館・馬場 悠男 先生

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