キミは、文章を書いたり本を読んだりするのは好きですか?
こども:あんまり好きではないです
そっか。でも、作文を書くのがあんまり好きじゃないくても、実際にやってみるとなかなかおもしろいからがんばってね。卒業文集って小学生のうちに書く最後の作文になるかもしれないから、楽しく書いてみましょう。
ところで、今まで上級生の人たちが書いていた卒業文集などは読んだことあるかなあ。ひまがあったらぜひそういうものをパラパラっと読んでみてほしいの。文章を書くときって書くことばかりを考えてしまうけど、本当は読むこともとっても大切なんですよ。ほかの人の作文を読むと「この作文おもしろいなぁ」とか「すぐ飽きちゃうなぁ」とかいろんなことを感じると思います。するとだんだん「ここがおもしろいからこの作文はおもしろいんだ」とか「こういうふうに書けばもっとおもしろいのに」と気づいたりするのね。
だからポイントはまずほかの人の作文をいくつか読んでみること。読む人の気持ちになって研究してみてください。あと、卒業文集を書くときって、先生が「こういうことを書きなさい」とおっしゃるかもしれません。でも、本当にキミが6年間でおもしろかったことや、これから先の僕はどういうふうになるのかな、とか、自分の心の中にいちばんポカポカと浮いてきたものを考えて紙に書いてみましょう。このふたつを組み合わせれば、きっとうまく書けると思いますよ。
エッセイスト・神津 十月 先生
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