その他
Q. 除夜のかねはなぜ108回なんですか? (小2・おんな)
A.

除夜のかねはどこかできいたの?

こども:東大寺でききました

そうか、それはすてきだねぇ。108回もきいていたら眠くなっちゃったんじゃないかな(笑)。私たち人間はね、心の中にいろーんなイヤな心を持ってるの。ほかの人を見て「うらやましい」と思ったり、あるいは「自分はえらいんだ」と思ってしまったりとかね。こういう心を、仏教(ぶっきょう)の言葉で言うと「煩悩(ぼんのう)」と言うんです。

煩悩(ぼんのう)は、まず大きく分けると6つのいやしい心に分けられます。その6つのいやしい心がさらにそれぞれ18個に分かれているんだって。そうするとそれを合計すると、かけ算で6×18で108になりますよね。その数だけ、心の中に「煩悩(ぼんのう)」といういやしい心が出来てしまうわけです。

それを年の終わりに、つまり新しい年をむかえるときに、「108個のイヤな心をなくしましょう」ということで、煩悩の数の分だけかねをたたいて、心を清めるんだって。だから108回鳴らすんですね。ひとつひとつの煩悩をくわしく言うとちょっとむずかしいから、キミが大きくなったら、辞書をひいたりお坊さんにきいたりしてみるといいよ。


日本サッカー協会会長・岡野 俊一郎 先生

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