その他
Q. なんで昔の字は「る」にニョロニョロの「ゑ」なんですか? (小3・おんな)
A.

まず、この「ゑ」という字だけど、なんて読むか分かるかな。これはね、「え」と読みます。でね、「ひらがな」や「カタカナ」というのはもともと漢字だったんです。漢字をくずしてひらがなを作ったの。つまり、昔の文章は全部漢字だらけだったんですね。それをわかりやすく、読みやすくするように「ひらがな」や「カタカナ」が作られました。

じゃあ「ゑ」という字はもともとどのような漢字だったのでしょう。正解は「恵」という字なんです。この漢字をくずしていくと、「る」に点々をうったような字の「ゑ」になるんです。そう考えてみると、「ゑ」の「ニョロニョロ」の部分は、「心(こころ)」という字がくずれて書かれた部分ということになります。

だから、「ゑ」という字はひらがなの「る」に似てるけど、読み方は「恵」という漢字の「え」になります。じゃあ、そもそもの「漢字」はどこから来たのでしょう?これは、例えば「川」という漢字で考えてみましょう。この漢字は、川が流れているように見えるでしょ。このように、漢字は最初、「絵」だったんです。こういう漢字を「象形文字(しょうけいもじ)」というんだけど、ものの様子を絵で表すことから始まって、それをだんだん簡単にして漢字になっていきました。

「山」や「日」、「魚」などもそうやって漢字になったんです。こうやって、漢字がもともとどんな絵だったか考えてみるのもおもしろそうですね。


放送タレント・永 六輔 先生

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