その他
Q. 深海魚がとれた深さはどうやって測るの? (小3・おとこ)
A.

海面から水深200メートルの所を大陸棚(たいりくだな)といって、ほとんどのお魚は、ここに住んでるの。というのはね、大陸棚には太陽光線が入ってくるので、栄養がいっぱいなんだよね。でも中にはもっと深いところに住んでいるお魚もいて、これを深海魚(しんかいぎょ)といいます。

釣りの世界ではだいたい300メートルより深いところの釣りを深海釣りといいますね。でね、深海魚のとれた深さが何でわかるのかというと、魚群探知機(ぎょぐんたんちき)で見るんです。

これはお魚だけじゃなくて、海底の様子もはっきりうつるの。重さが10キロ位のお魚だと、一匹一匹がはっきりうつるほどなんですよ。だから経験を積んだ人が魚群探知機を見れば、何のお魚かというのがだいたい分かってしまうんです。例えば金目鯛(きんめだい)は、水深300メートルから600メートルぐらいの岩の所で群れてるの。その習性を知っていれば、それぐらいの所で群れているお魚を見たら「これは金目鯛だ」ってわかるでしょう。

ほかにも、「バラムツ」っていう、バラのとげのようなウロコに覆われていて、小さくて10キロ、大きいと100キロという巨大な深海魚がいるんだけど、これは300メートルから800メートルぐらい深さのところにいますね。時々10mぐらいすっと浮き上がってくる性質があるので、「これはバラムツかな?」って思うんです。

だから、深海魚のとれた深さというのは、とれたお魚を見て判断しているってことですね。昔、魚群探知機が無い頃は、手探りでそういう場所を探ってたんですよ。たまたまとれたお魚を覚えておいて、その糸の長さなどを見て深さを測っていたんです。つまり釣りには、どれくらいの深さでどの魚がとれるかを知ることが大切なんですね。ぜひ覚えてみて下さいね。


釣り名人・服部 善郎 先生

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