そうですね〜、マンガの主人公のキャラクターや性格を決めるのは、そのマンガを面白くするかしないかを決める一番大切なことなんですよ。だから面白いマンガっていうのは、面白い登場人物や、その性格を設定するところから始まるんですね。
どんなマンガを描こうかというのは、マンガ家自身が決める場合もありますし、あるいは一緒にマンガを作っているスタッフの人や、出版社の編集者の人達が周りにいて、みんなで会議して「こういう人物を作ろうじゃないか」と相談してすることもあります。
だいたいはとりあえずマンガ家が考えて、それを編集者の人に持っていって「これでどうだろうか」って会議をして考える。これが今の長編連載マンガのキャラクターのだいたいの決め方ですね。
あとね、例えば身近な友達をマンガのキャラクターにしてしまうこともあるんですよ。そうやって自分の身近な人をキャラクターにしておくと、「こういう場面では、この人はどうやって何を話すかな?」って考えやすいんですよ。そうするとその人物はもちろん、マンガ全体にも動きが出るんですよね。
マンガ家 弘兼 憲史 先生
|