その他
Q. 天狗(てんぐ)はなんで天狗っていうの? (小3・おとこ)
A. 天狗って、鼻が高いよね。日本では昔から自信があったり、えばろうとするとついついピノキオみたいに鼻が伸びて「あの人は天狗になっちゃった。」って、あまり良い意味じゃ使ってないよね。キミも「あまり天狗になるんじゃないぞ」っておばあちゃんに言われたことあるんじゃない?
僕は群馬県の弥勒寺(みろくじ)というお寺にお参りに行くんですけど、そこに日本一大きな天狗が飾ってあるんだ。上毛高原(じょうもうこうげん)という駅にも飾ってあります。
それから箱根の足柄山にある最上寺(さいじょうじ)というお寺にも、カラス天狗の守り神があるんだ。この天狗というのは、山の中のお寺によく飾ってあるんだよね。
これはね、元々は中国の山の中に住む妖怪(ようかい)を「天狗」って言ってたんだって。天狗の「天(テン)」は「宇宙」という意味、「狗(グ)」は「犬」という意味なんだ。つまり、天狗って元々は「天にいる犬」のことなんだよ。
きっと中国の人は、昔、彗星(すいせい)や流れ星が尾を引いて飛んでいる様子を「犬の尾っぽみたいだな」と見たんだろうね。それで、「あれは天狗だ、天狗だっ!」となって、さらに「天の犬だ。悪い事するとさらわれちゃうぞ。」とか、逆に「天の犬が守ってくれるぞ。」という信仰が出てきたんじゃないかな。
それが日本にも受け継がれているみたいだね。

タレント・毒蝮 三太夫 先生

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