その他
Q. アニメに声を吹き込んでから、どれくらいでアニメが出来上がるんですか? (中1・おんな)
A. これは大変なんですよ。たとえば、アニメーションの映画は3〜4ヶ月前から1枚づつ絵を描いていくんですけど、例えば30秒間「こんにちは、僕ドラえもんです。」ってお話しますね。この30秒だけで4000枚近い絵が必要なんです。
それをカメラで撮影して、あの動いた状態になるの。絵の枚数を減らすともっと早く仕上がるんですけど、ぎくしゃくした動きになってしまうので、出来るだけいっぱい絵を描くようにしてます。
だから、ドラえもんの場合は12分30秒のものを1回に2本放送していますから、1本のものにだいたい2ヶ月ぐらいかけて絵を描いて、それから4時間から5時間ぐらいかけて録音をして、それでやっと放送されます。
長編のドラえもんの映画があるでしょ。あれは1時間20分のものですと、6月くらいから絵を描き始めて、次の年の2月の終わりぐらいにやっと声の録音が出来るんです。その声の録音も2日半ぐらいかけて録音します。
とても大変なお仕事なんですよ。録音だけだったら、ドラえもんのように21年もやってると、みんな慣れてますからね、2時間半から3時間で録音が出来ますけれども、そうじゃないものはテストして、本番をとって、ダメだったらまた録音しなおして…という繰り返しで、とっても大変ですね。

女優・大山 のぶ代 先生

[戻る]