その他
Q. 私は、人の前に出ると恥ずかしくなっちゃうんですけど、舞台に上がっている人達は人の前に出て恥ずかしくないのですか? (小1・おんな)
A.

あのね、恥ずかしくなっちゃうのが普通なんです。だって、みんなにジロジロ見られてたら、やっぱり恥ずかしいよね。だから、恥ずかしくていいんです。
ただ、お芝居をしたり、ステージで何かするのは、僕たちの場合、みんなに見てもらうっていうのがお仕事だから、じゃあそういう時どうすればいいかって言うと、見られてないって思って一生懸命やるか、見られてても平気になっちゃうか、どちらかですね。
でも、見られてないんだって思ってやると、ふと我に返った時に「あ!見られてる〜」って恥ずかしくなっちゃうから、僕は見られていても平気になってる方がいいですね。

永先生:それと、「稽古(けいこ)」ってあるでしょう?あれは恥ずかしくならないためのものなの。

例えばキミは普段の歩き方と、舞台の上でする歩き方って全然違うでしょう?それを、稽古して、舞台用の歩き方が普通っていうぐらいになっちゃえば、恥ずかしくないですよ。
稽古をたくさんやってると、上手に出来る時があって、そういう時って、すっごく気持ちいいの。だからキミもね、何かやるときに一生懸命お稽古をしてごらん。上手に出来るとね、とっても気持ちが良くて、「あ!生きてて良かった〜」と思うぐらいなのね。
そうするともう、平気になります。それどころか、「みんなの前でやりたい!」って気持ちになる。きっと楽しくなりますよ。

漫談家・江戸家 小猫 先生

[戻る]