その他
Q. テレビの落語の番組では、衣装や舞台は映像で分かりますけど、ラジオで落語をやるときも、ああいう衣装と舞台で録音しているんですか? (小1・おとこ)
A.

ラジオ番組の場合もちゃんと着てるんですよ。なんでかっていうと、落語はね、お話の中で着物を着てないと出来ない場面が時々あるんですね。

こども:お客さんがいないような場合は?

もちろん、お客さんがいない時も着てますよ。落語は、古い時代の人の話とかする場合があるんだけど、泣くシーンとかでね、長襦袢(ながじゅばん)っていう、着物の下に着るものがあるんだけど、そのそでの所を持って、涙を拭いたりするシーンが時々出て来るんですね。そういう時って着物を着てないと、やる方も感じが出ないんですよ。

永先生:手ぬぐいをふところから出したりするでしょ?そういうのって洋服じゃ出来ないよね。だから、画面で見えないところでも、きちんと着物を着てしてますね。

あと、衣装の精神的な効果ってありますよね。例えば、野球やるときにはユニホームを着ないとやりにくいでしょ?それと同じで、落語をするときは着物を着ないとどうもやりにくいんですよ。

江戸家小猫先生:僕も普段着は洋服なんですけど、普段着っていうと、やっぱり気持ちが「普段用」なんです。やっぱりステージに上がる時には、気持ちの切り替えが大事ですから、そういう意味でも衣装はとっても大切です。

キミは落語好きなの?

こども:あ…はい。

まだあんまり…なのかな?(笑)今度ね、落語を生で聞く機会があったら、ぜひ生で、目の前で聞いてみて下さい。テレビやラジオとは全然違う感じになると思いますよ。

落語家・春風亭 昇太 先生

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