その他
Q. 細川先生が総理大臣をやっていた時、一番大変だった仕事は何ですか? (小5・おんな)
A.

そうですね、とにかくものすごく忙しいんですよ。皆さんもテレビなどで見たことがあるかも知れませんが、朝から予算委員会っていう委員会とか本会議とか、色々な会議があるんですね。さらに、国会がある期間は、国会にも出席しなければならないんです。
それで、国会では教育の問題や福祉の問題、それから経済の問題など、様々な質問に答えなくちゃいけないんですね。それだけでも大変なんですが、ほかにも、例えばお昼休みの1時間のあいだに、外国からのお客さまにお会いしなければならないとか、夜は夜で、そういう人たちをお迎えして総理主催の晩餐会(ばんさんかい)をするとか、その人達の国とどうしたら良い関係に出来るか、ということで話をしなければいけません。
そのほかにもいろんな会合がありますから、そういう会にも全部出なければならないんです。総理大臣の日程は、いろんな新聞に朝から寝るまでのことが出ていますけど、いつでも、分きざみなんですね。もちろんそれは私の時だけじゃなくて、どの総理もそういうスケジュールで動いてるんですよ。
その時々の政治情勢によって多少違いがありますが、私の場合は平均睡眠時間が5時間ぐらいでした。食事もおちおち出来ないくらいだったんですよ。全然遊ぶ時間がなくて、お友達に会うことも、テニスしたいと思ってもなかなか出来ないという、本当にそういう状況でした。
その中でも何が一番大変だったかというと…う〜ん、キミは何だと思う?

こども:話し合いをして、何かを解決したりする時…。

そうですね、確かに難しい話がたくさんあって、ある政党の人が「いい」と言っても、ほかの政党の人は「それはどうしてもダメだ」というような場合もありますからね。それをまとめていくということは確かに大変な事なんです。そういう苦労はいろんな場面でありましたよ。

元総理大臣・細川 護煕 先生

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