その他
Q. よく「麺にコシがある」っていうけど、人間の体じゃないのに、なんで「コシ」っていうの? (小5・おんな)
A.

あなたは、うどんやおそばのメンを自分で作ったことがありますか?

こども:いいえ・・・。

これはね、自分で小麦粉を練って、メンを作ってみるととってもよくわかることなんだけど、メンを作るときに、よーく練り込んで、何度も伸ばしたり、たたんだり、また練り込んだりしていると、生地(きじ)の伸びる力が強くなって、そうすると、メンに「コシ」が出てくるのね。
でも、この「コシ」というのは、人間の体の「腰」という字を書くわけじゃないの。う〜ん、普通は漢字では書かないですね。
具体的にどういうことかというと、弾力性(だんりょくせい)があったり、人間が屈伸するときのように、曲がっていたものがきゅっと元に戻る力がある、これを、反発力(はんぱつりょく)があるっていうんだけど、とにかくこういう様子を、「コシがある」っていうのね。
だから人間の腰とは違うわけなのね。でも、少しは腰とも関係があるんじゃないかと思います。今ちょっと思いついたんですけど、腰という漢字は、「月へん」に、「要(かなめ)」って書くでしょう?
これは、腰っていうのは人間の体の中でも、特に肝心かなめのところ、一番大事なところという意味なんだと思うのね。メンにとっての「コシ」も、メンの味で最も大切なことだとされてるの。両方とも、「一番大事」っていうところではやっぱり同じですよね。

女優・大山 のぶ代 先生

[戻る]