その他
Q. このあいだ海に行ったら車が渋滞してたんだけど、渋滞の時、いちばん前の車は何をしているんですか? (小2・おとこ)
A. これはみんな不思議に思うよねぇ。まず、渋滞には自然渋滞と、事故などの渋滞の2種類があるんです。 事故などの渋滞の場合は、事故の処理とかをしなくちゃいけないから、その場所を先頭にして止まっちゃうんだよね。
そういう原因が前にあるときにはしょうがないよね。でも、分からないのが自然渋滞というやつ。なんにも原因がないのに渋滞になっちゃう・・・キミが聞きたいのもこのことだと思うんだけど、これはね、一番の原因は、その道路にたくさんの車が入りすぎたということだろうね。
で、車っていうのは、人間が運転してるわけだから、前の車との距離も自分の目で確かめるよね。それで、前の車と近づきすぎちゃったり、急カーブがあったりしたら、ぶつからないようにブレーキを踏むでしょ?
その場合、当たり前のことなんだけど、余裕をもって少し手前からブレーキを踏みはじめるんだよ。で、その後ろの車もそれよりちょっと余分にブレーキを踏んで、そのまた後ろも・・・というようになって、後ろに行くにつれてスピードが落ちてきちゃうの。
そうやって後ろに途切れなく車がいた場合は、後ろの方はほとんど動かなくて渋滞という形になっちゃうのね。だから逆に、渋滞の後ろからたどっていくと、前に行くにつれて、少しずつスピードが上がっていって、渋滞がなくなるんだ。
だから渋滞の一番前って何なんだろう?というと、それはつまり渋滞じゃないわけ。不思議な現象だよねぇ。これは僕もよく考えるんだけど、渋滞の間じゅう考えていてもいいぐらい面白いんだよ(笑)。
でも基本的には、渋滞の一番前の人が悪いとか、最初にブレーキを踏んだ人が悪いとか、そういうことでは全くなくて、やっぱり一番の原因は、道路に対して車の量が多すぎるということ。これも大事な問題だよね。渋滞にあった時はイライラしてもはじまらないから、どうやってその間を楽しもうかって考えたほうがいいかもしれないよ。

歌手・タケカワ ユキヒデ 先生

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