その他
Q. ラムネにはなぜビー玉が入っているのですか? (小3・おとこ)
A.

あのビー玉はね、実は「フタ」なんです!ラムネのビンは、もうずいぶん昔、大正時代に考えられたものなんですって。ざっと70〜80年前になるかな?昔、ああいうビンを作るのはとてもお金のかかることだったから、リサイクルして何回でも使えるようにしたんだよね。
少しぐらい乱暴にあつかっても割れないように作っておいて、お客さんが中身を飲んだあとは、ビンを返してもらって、きれいに洗って、また新しいラムネを詰める…という方法をとっているんです。で、フタは、普通のおしょうゆのビンのようなものでもいいんだけど、じゃあどうしてビー玉かっていうとね、ラムネには炭酸ガスが入っているでしょ…シュワ〜ってなるあれ。
ラムネのビンは、あの炭酸ガスを利用してるんだよ。ビンの中にラムネの液体を入れるとシューッと炭酸ガスが発生するんだけど、そのガスが外に飛び出ようとする力を利用して、ビー玉をビンの口の内側にポンッと、くっつけることによってガスがもれないようにするんですね。
だから、ビンの口をよーく見ると、ビー玉の入っている一番上のところにゴムの輪がついてるよ。それで、しっかりビー玉が止まるようになっているというわけです。あのビー玉は、ビンの「フタ」の役目だったんだね。
…それにしても、キミの質問が「あのビー玉は、どうやってビンに入れたんですか??」じゃなくてよかった!これは説明するのが難しいんだよ。

おねえさん:そう言われると、ぜひ教えてほしいですよねぇ(笑)

まいったな。声だけで説明するのはとっても大変なんだよ(笑)。まずビンを作るでしょ。その時にあらかじめビー玉を入れておくんです。そしたら今度は、ビンを逆さまにして、ビンの口を外側から温めて…赤くなるほどビンを温めて、少しだけギュッとつぶすんです。
そして、ビー玉が下にも落ちない、外にも飛び出さないというように仕上げるんだって。あとからビー玉を入れるのは絶対無理だもんね。すばらしい技術ですよね。

自動車評論家・三本 和彦 先生

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