その他
Q. 大山のぶ代先生はどうして声優になろうと思ったんですか?あと、小3の妹が声優になりたいと言っていて、私も少しなりたいと思うのですが、どうしたらいいでしょうか? (小5・おんな)
A. 私がどうして声優になったかっていうとね、昔の言葉だと「手に職をつける」っていうんだけど、年をとってもずーっと働いていける技術を身につけておきたいと思っていたのね。それで、高校生の時にこの職業なら定年退職もないなぁ、ずっとやっていけるなぁと決心して、高校を卒業して俳優の学校に入って3年間勉強したの。
その学校を卒業してからもずっと勉強を続けてきて、今もこの仕事をしています。途中からは声だけで出演するようにもなりました。最近は声だけで演技する人を「声優」、そうじゃなくて姿を出す人を「俳優」ってお仕事が分かれているけど、昔は分かれていなかったの。
先生はもともとは俳優になろうと思って勉強してました。それでね、妹さんとあなたは今どうしたらいいかというとね、妹さんもあなたも、まだ小学生でしょう?
2人が中学生になったり高校生になったりして、10代の終わりぐらいになるとそれぞれ夢がまた変わってくると思うの。だからね、大きくなった時にまたゆっくり考えてみて、それでもまだ声優になりたかったらそれから声優になるための勉強を始めればいいと思います。
どんな職業になるにしても、例えば声優になるにしても学校の先生になるとしても、やっぱり小さいときからの勉強の積み重ねなの。だからお勉強をいっぱいして、そして色々な本をたっくさん読んで欲しいな。
だってもし声優になったとしても、ひょっとしたら泥棒の役とかするかもしれないでしょう?でも泥棒なんてしたことないし、しちゃいけないことだから、わからないじゃない。でも本をたくさん読んでいれば、小説にも泥棒って出てきたりするから、泥棒っぽくなるにはどうすればいいかすぐにわかるのよ。
そういう風に、本をいっぱい読むと、自分では、したことがなかったり、することができないことを頭の中で体験することができるのね。そうすると、本当にしたことのない役でも、どういう風にしたらいいかわかるし、どういう気持ちかが、わかったりするから、上手な声優さん・俳優さんになることができるの。
だから、今は一生懸命お勉強すること、本を読んでおくことが一番いい方法だと私は思うんだけどな…。がんばって!!

女優・大山 のぶ代 先生

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