その他
Q. 日本ではクリスマスの飾り付けはもみの木にするけど、他の国ではどんな木にするの? (小2・おとこ)
A. 本当のクリスマスツリーは、ヨーロッパの中部から北部に沢山あるドイツ・トウヒという木なんです。これは、円すい形で冬でも松のように葉が落ちない、針みたいな葉っぱをした常緑針葉樹というんです。それですごく高いでしょ。
キリスト教の国ではよく教会なんかでも、高い搭がありますね。あれは「天まで届く」という考え方らしいのね。それでトウヒ類といって細長い木を、しかも冬緑があるということで、それを山から切って、いろんな飾り付けをして、クリスマスツリーの習慣が始まったらしいです。
ところが、これはヨーロッパの木なんでね、日本にはないんです。でも実際には、本当のドイツ・トウヒのクリスマスツリーも売っています。根が付いて鉢植えになって売られているのは、ほとんど本物のドイツ・トウヒです。
もみの木はすごく早く大きくなるので、大きいクリスマスツリーを作るには、もみの木の方が簡単なんです。それで日本では、木を切って立てて飾ってあるのはもみなんです。他の外国で、ドイツ・トウヒがない所では、その土地にあるドイツ・トウヒによく似た常緑の木を使うことが多いです。
だからいつも緑で針のような葉の木ならば、何を使ってもかまわないわけです。

園芸研究家・柳 宗民 先生

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