お姉さん：学校では、女の子のほうが強いの？

こども：いや、・・・ええ・・まあ・・・。

一同：笑

そうか…えーっとね、「いじめ」と、それから学校の先生がいう「女の子をいじめちゃいけない」っていうのはちょっと違うと思うんだけどどうかな？「女の子をいじめちゃいけない」っていうときは、たとえば女の子をたたいたりして、「暴力をふるったらダメだよ」っていう意味じゃない？
で、「いじめ」っていうのは、ただ単に暴力をふるったりするだけじゃなくて、無視したり、いびったり、おどしたり、いろいろあるでしょ。ま、それはちょっとおいとこうね。
で、なんで「女の子をいじめちゃいけない」っていうかってことだけ説明するね。男の子と女の子って、実はね、10才から11才くらいのときは、女の子のほうが1回だけ男の子よりも体力が上になることがあるんですよ。
だけどね、それ以外のときは、力を使うことにかんしては、男の子のほうが女の子よりも筋肉がいっぱいあって強いの。だから同じように殴ったり、同じように動いたりしても、瞬発力だの筋力は、男の子のほうがあるんだから、「女の子をいじめちゃいけませんよ」っていうの。
体力が違うのに無差別級で勝負するような話になっちゃうでしょ。だからオリンピックでも、どんな競技でも男と女って別だよね。それとあとは、女の子を大事にしとかないと、あとで、子供を産んでお母さんになるじゃない。
だから、そういう意味もあるかもしれないよね。

お姉さん：わかってくれた？女の子のこと大切にしてあげてね。そして仲良くして下さい。

こども：はい。ありがとうございました。

登山家・医学博士　今井　通子　先生