その他
Q. どうして、化石はボロボロになったりしないんですか? (小3・おとこ)
A. そうだよね、死んだ動物の肉でも骨でも、「分解」っていうんだけれども、バクテリアが腐らせちゃってボロボロになっちゃうよね。で、ボロボロにならないものが、化石になってきたわけなんだけれども、化石っていうのはね、字で見るとわかると思うんだけど、「石に化ける」って書くでしょ?その通りでね、石になっちゃってるの。
大昔の植物や動物の骨なんかが地面の中に埋まってると、成分が「鉱物(こうぶつ)」って石の成分に変わっちゃうのね。そうすると化石になるわけ。もしくは、本物の恐竜の形などがそのまま地面の中に残っていて、本物がとけちゃった後にそこに「鉱物」がはさまって、そのまま形が残ったりもするの。 そういう風にして残ったものを化石っていうのね。
ほかにも、動物がつけた足あとなどが残っているのも化石っていいます。で、化石は石になってるから安定してるんだよ。でも中にはね、地面から掘り出して外へ出すと、外の酸素と出会って急に酸化してボロボロになっちゃったり、まわりの水分を吸い込んでバラバラになってしまうような化石も、あることはあるんです。
でも、基本的には化石はもう生きている時の体ではなくて、石に変わってしまっているんです。すっかり石になってるから硬いのね。じょうぶなの。
で、こういうものが地面の中から出てきてくれるから「大昔には恐竜がいたんだなあ」とか「こういう植物が生えていたんだなぁ」ということがわかるんだよね。もし化石の発見がなかったら、たぶん生命の歴史や何かは、今の人間が知ることはできなかったと思うんですよ。
だからとっても大事なことなんです。日本でも最近は恐竜だとか、恐竜時代にいたホニュウ類の化石とかが見つかってきていて、日本列島の歴史やどういう生き物がいたか、という事がみんな化石からわかってきてるんです。
で、化石って見つからないと絶対にこういうものがいたってわからないでしょう?だから新しい化石が1つ発見されると、歴史がまた1つわかるのね。だからキミがこれから化石のことを勉強して、どこかで新しい化石を見つけてくれると、日本の歴史がまた1つわかるようになるんだよ。がんばってみて!

イラストレーター・ヒサ クニヒコ 先生

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