その他
Q. 私は作文が得意なんですが、いい材料がなくてよく失敗をします。いい材料を見つけるコツってありますか? (小6・おんな)
A.

失敗するって例えばどんなこと?

こども:良くできた作文を書けば先生に呼ばれて指導されたりするんだけど、なかなか先生に呼ばれないから…

そっか。でも、作文が得意ということは、読むのも好きですか?

こども:はい

あのね、人の作文を読んだり、本を読んだりしている時に「おもしろいな」とか「あんまりおもしろくないな」っていうものがあるでしょう。その、おもしろかったものが、どうしておもしろかったのかを研究することも必要だと思います。
読み終わったあと、どこがおもしろかったのかとか、どんな書き方が心を引きつけられたのかとか、どんな所を読んで泣いたり笑ったりしたのかなって考えるの。そして、読んでおもしろかったものの中から、良く書けているお話ってどういうものだったのかを研究していく、っていうのを今度の課題にしてはどうでしょうか。
良く書くためには良く読むことが必要なのね。上手に書こうと思ったら、「上手な読み手」になることが大切だと思います。だから、良い作文とかおもしろい本を自分で研究してみて下さい。でね、材料を見つけるのが大変だってことだけど、大変なのはみんながそうで、私も本を書いてますけど、「何かいい材料ない?」ってキミに聞きたいぐらいです(笑)。
作文って、その材料を見つけるところから始まるんですよ。「何かおもしろいことはないかな?」「何か楽しいことないかな?」っていつも思ってることが、いい材料に出会うきっかけになると思うから、そのへんも考えながらがんばってみて下さいね。

エッセイスト・神津 カンナ 先生

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