その他
Q. 石川五右衛門(いしかわごえもん)ってどんな人物だったんですか? (中1・おとこ)
A.

石川五右衛門はね、今から400年くらい前の安土・桃山時代(あづちももやまじだい)の大泥棒(おおどろぼう)なんだよ。ちょうど、豊臣秀吉(とよとみひでよし)がいた頃の泥棒で、京都のお金持ちの家とかに入って、金や銀とか、千両箱(せんりょうばこ)とか、みんな持っていっちゃうわけね。
実はこの人は、本当にいた人なんです。静岡の浜松出身で、のちに京都に出てきて「石川」という町の名前を取って「石川五右衛門」って名乗ったらしいんだよね。それで毎晩毎晩金持ちの家へ入って泥棒をしたんで、とうとう豊臣秀吉につかまっちゃうの。
それで、そういう大泥棒だから大きな釜(かま)の中でゆでられちゃったんだよ。残酷(ざんこく)だよね。それで五右衛門が釜ゆでになったことから「五右衛門風呂」っていうのもできたんだよ。江戸時代になってからは、歌舞伎(かぶき)とかで取り上げられて「石川五右衛門はお金持ちからお金をとって困った人に分けた」とかいろいろな物語が生まれたんです。

こども:どんなかっこうしてたんですか?

歌舞伎に出てくる時なんかはね、頭は、大きくて太いチョンマゲをゆっててね、キンキラキンでドテラのような厚い着物を着てるのね。実際は泥棒だからもっと汚いかっこうをしてたと思うんだけど、歌舞伎とか浄瑠璃(じょうるり)で取り上げられたもんだから、五右衛門っていうのはすごい大盗賊のかっこうをしてるんだよね。

鑑定士・中島 誠之助 先生

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