その他
Q. なんで「びんぼうゆすり」っていうの? (小3・おとこ)
A.

昔から、じっとしてなきゃいけない時に、ヒザとか足の先とかをこきざみにゆすってしまうことを「びんぼうゆすり」っていうのね。私がこどもの時は、「びんぼうゆすり」をしたりすると、「そんなことしてると本当にびんぼう神がとりつくよ!」ってよくおばあちゃんに怒られた。
これは、やっぱり、人間は静かにじっとしていなきゃならない時、(たとえば、お食事中とか授業中に)ひとりだけ、足をガタガタさせていたら、心の中に落ち着きがないように思いませんか?達也君は「びんぼうゆすり」してることに気がついた時、「どうしてかな」って考えたことある?

こども:はい。

どうだった?

こども:頭の中がパニック状態だった。

パニクッてたのか(笑)。とにかくね、ひとつのことに集中していたらとてもそんなことしないと思うの。やっぱり他のことを考えたりしてて、心が落ち着いていない証拠だと思うの。昔は日本人は、ちゃんと正座をして、何時間も前だけ見てじっとしていられるような訓練をされたし、そういうふうにできるのがお行儀が良いとされていた国ですから、そういう国の人がたえず、どこかをゆすっていたりすると、本当にびんぼう神みたいなのがついてきてしまうからやめたほうがいいっていうんで「びんぼうゆすり」なんていったみたいね。「びんぼうゆすり」のクセをやめたい時は、いつもゆすってしまう方の足と同じ方の手の指に糸でも巻いておきなさい。
時々その糸を見て「ああボク、ゆすってないかな」って気をつけて、早くなおした方がいいと思います。だって、これからずっとびんぼうなのはいやでしょ(笑)。だから今のうちになおしておきましょうね。

女優・大山 のぶ代 先生

[戻る]