その他
Q. なんで日本には石油が少ないんですか。 (小5・おんな)
A. 今、日本で石油が出るのは新潟とか秋田とかかな。でもやっぱりちょっとだけなんだよね。そもそも石油ってどういうものだか知ってる?
実はね、大昔の生き物の残骸なの。昔、中生代(ちゅうせいだい)っていって、恐竜がいた時代があるんだけど、その頃海にいたプランクトンだとか他の生物の死体が海の底にたまっていって、長〜い時間がたって、石油になったのね。
つまり石油っていうのは大昔の動物の死体なんだよ。だから大陸の近くの浅い海とかで、底が、お料理で使うボールのようにくぼんでいるところ、さらに中生代の地層のあるところだと石油が出やすいんです。
で、日本というのは、わりと大陸には近かったんだけれども、「プレート」ってわかるかな、例えばアジア大陸などの大きな地面のことね。その「プレート」がたくさん動いてきてぶつかっているところにあって、とても複雑で石油がたまりづらい地形になってるんだよね。
だから、日本のまわりからは出ないんだ。けれども、東シナ海だとか、沖縄の先のほうね、あのあたりはどうも石油がたまっているんじゃないかっていって、今、いろいろな国がちょうど探してるところなんですよ。
その中には日本の権利があるところも含まれているので、この先ひょっとしたら「日本の」と言えるところで石油が見つかるということがあるかもしれません。ただ、石油を掘るには、すご〜くお金がかかるということもあるし、石油を使いすぎてしまうと「地球温暖化」につながってしまうかもしれないから、石油に頼りすぎるのはやめようとか、いろいろ難しい問題もあるんだよね。

イラストレーター・ヒサ クニヒコ 先生

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