その他
Q. そうめんやラーメンには「麺(めん)」がつくのに、どうしてそばやうどんにはつかないの? (小4・おんな)
A. 実は、前に一度このことについて調べたことがあったのね。そうしたら「麺(めん)」という字には2つの意味があるの。ひとつはね、「麦の粉」という意味、そしてもうひとつは麦の粉だけではなく、色々な粉を使って伸ばして切って細いひものようにした食べ物のことだったんです。
でもね、2番目の意味は後からできたもので、最初は麦の粉、小麦粉で作った細長いひものような食べ物のことだけを「麺」と言っていたのね。ということは、少なくとも「そば」は「そばの実」から作っているから、おそばに麺がつかなくてもおかしくはないよね。
だけども、後から「麦でも何の粉でもいいからそういうものでひものように作った食べ物」という意味ができたので、それから仲間になったというとちょっと変だけど、おそばやお米の粉で作ったビーフンなども麺類の仲間に入ったのね。
じゃあ、「うどん」はどうなのかというと、うどんは麦の粉からできているから、完全に麺類(めんるい)なんです。そして、うどんはもともと中国の「うんどん」という言葉からきているんです。「うんどん」というのはあったかいワンタン麺のことなのね。
だからうどんに麺をつけると「あったかいワンタンめん麺」になってしまいます。これだと「麺」が二重になっちゃうでしょ、だから「うどん」には麺をつけないんです。わかったかな?

作家・神津 十月 先生

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