何を釣るんだい?
こども:あんまり使ってないからよくわかんない
そう、じゃあこれから使うんだ。ルアーはいくつ持ってるの?
こども:5個か6個くらい
並べるとキレイだろう。食べてみたいと思わない?
こども:食べられたら食べてみたい
そう、それぐらいルアーっておいしそうに作ってあるんだ。だから、お魚が「おいしそう」って食いつくと、針がくっ付いててひっかかちゃうんだよな。ということは、ルアーはお魚にとって何に見えるだろう?
こども:キレイなお魚
そう、つまり「お魚がお魚を食べる」ってことだよね。大きなお魚が小さなお魚を追いかけて食べちゃうんだな。その小さいお魚をマネしたのがルアーなんだ。
つまりルアーで釣れるのは、お魚をエサとして生きている、お魚なんだ。例えばブラックバスや、海だとスズキもそうだし、比較的大きな魚が多いよね。
ルアーの種類もいろいろあるけど、何を使えばいいのかというと、その時のお天気の具合や、お魚がお腹が空いてる時期かどうか、どうやったら目立つかなんてことをいろいろ考えて決めるんだよ。それと、釣りをしているときも、いかにもお魚が泳いでるように見せるために、ただ投げるだけじゃなくて、キュッて引っ張ったりもするんだよ。
そうすると、「あ!小魚がいる」ってかんちがいして大きなお魚が食いついてくれるんだ。ついでに言うと、ルアーを最初に使った人は湖で釣りをしていて、お昼に船べりから「お魚いないかなー」って見ながらお昼ごはんを食べてたら、手に持ってたスプーンが落っこちちゃって、そうしたら、沈んでいくスプーンにお魚がバクッて食いついたんだって。
その時に「これは!」と思って、それからスプーンを付けて魚釣りをしたんだって。これがルアー釣りの始まりらしいよ。
お魚博士・杉浦 宏 先生
|