そうよね、ふわふわだと気持ちいいよね。いつもどういうふわふわのおふとんでねているの？

こども：お花の模様のおふとん。

あのね、そのお花のおふとんの中にはね、「わた」っていうのが入ってるの。「わた」ってどういうものかわかる？

こども：白くてふわふわしてるやつ。

そうそう、おふとんの中にはその「わた」が入っていてね、その上にお花の模様の布がかぶせてあるの。それで、じゃあ「わた」がどうしてふわふわなのかというと、「わた」というのはほそーいほそーい糸のような「せんい」というものがいっぱい集まったものなんだけど、その「せんい」の間に空気が入るからなの。
詳しく説明すると、そのほそーい糸みたいな「せんい」は、少ーし縮れてるんですね。クリクリって、ねじれてるの。で、そのクリクリの間のすき間に空気が入るんです。
そうするとそのすき間がふくらんで、クリクリの集まりの「わた」がふくらむから、おふとんもふくらむの。だから、あなたが間違えておねしょをしてしまったら、お母さんはおふとんを干すでしょう？ どうしてそうするかというと、ぬれてしまったおふとんを太陽にあてて乾かすと、また、ふっくらするんです。
よーく陽に干すと、おふとんの中の「わた」に、太陽の熱と空気が入ってふっくらがまたよみがえってきてふかふかになるの。そうするととっても気持ちがいいんですよ。
ちなみに、お母さんがお台所で食器を洗ったりするときに使うスポンジを知っているでしょう？最近のおふとんは、「わた」ではなくて、ああいうスポンジの大きいものが入っているものも出来てきたんですけどね。

女優・大山　のぶ代　先生