その他
Q. どうして母の日にカーネーションをあげるのですか? (小3・おんな)
A.

お姉さん:お母さんに何か用意したの?

こども:もうあげたよ。折り紙で作ったお花のネックレスと手作りのお花をあげました。

大事な質問をありがとう!…というのはね、今あなたは、お母さんにお花をあげたって言ったでしょう?僕も、さっき番組の最初に「お母さんに感謝しましょう」って言いました。
でもね、世の中にはお母さんがいない人もいるのね。もう亡くなってしまったり、そうじゃなくても何かの理由でお母さんに感謝して何かあげたくてもお母さんがいない人がいるの。そのことを忘れないでね。
それでね、そこなんです、カーネーションを配りはじめたのは!90年も前にね、アメリカでお母さんの命日に……普通、命日っていうとお墓参りに行ったりしますけど、その命日に教会で、ほら、カーネーションは神様に捧げる花だってさっき柳先生がおっしゃったでしょう?
そういう風に、教会でカーネーションを配ったの、お母さんの命日に。そうしたらね、だんだんだんだん世の中に知られていって、アメリカでは5月の第2日曜日は、国の祝日になったの。日本もほら「敬老の日」とか「こどもの日」とかあるけど、母の日は日曜日と重なっていて、国民の祝日じゃないよね。でも、アメリカは国民の休日にしちゃったの。
これがえらいね(笑)。
それで、1番最初にお母さんの命日に教会でカーネーションを配ったことにちなんで、みなさんがカーネーションを配るようになったんです。わかったかな?
僕はね、今の質問でみんなに「お母さんに感謝して」というのと同じぐらい、「感謝したくてもお母さんがいなくて、できない人がいるんだということを忘れないで」って言おうと思ってた事を思い出したの。どうもありがとう。

タレント・永 六輔 先生

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