のりもの
Q. リニアモーターカーはどうやって走るのですか? (小3・男の子)
A. 柳田先生:リニアモーターカーは、磁石(じしゃく)の力で走ります。磁石は磁石でも電磁石(でんじしゃく)といって、電気を流すと磁石になるものを使います。
電磁石というのは、電気を流すと磁石になって、スイッチを切ると磁石じゃなくなります。おまけに電気の向きを変えると磁石のN極とS極が入れ変わるわけです。
リニアモーターカーの車体に、まずN極の磁石が付いているとします。そうしたら線路の両側についている磁石を、リニアモーターカーのちょっと先の部分だけS極にして、リニアモーターカーのちょっと後ろの磁石をN極にするんです。するとリニアモーターカーは前のS極に引っ張られて、うしろのN極に押されます。今度はこれをリニアモーターカーが進むごとに「N→S→N→S」と切り替えていきます。リニアモーターカーが進んだ分だけ磁石を切り替えてずらしていくんですね。リニアモーターカーは時速500キロのスピードですから、これはものすごい技です!
ただ、本当にすごいと思いますが、こういうことを考えたのはやっぱり一人の人間なんです。小学校の頃、「なんで鳥は飛べるんだろう」「どうして磁石にはNとSがあるんだろう」と考えていたちょうどキミみたいな人が発明したんだね。だから、いまキミが持っているそういう興味をどんどんふくらませていってどこまでも考えていってくださいね。どうかな?
こども:わかった!!

空想科学研究所 主任研究員:柳田 理科雄 先生

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