のりもの
Q. 飛行機の燃料はだいたい何リットルぐらいなんですか? (小4・男の子)
A.

こども:去年の夏休みに、沖縄に行った時、何リットルぐらい入れるのか気になったんです。

藤堂先生:きみは、沖縄に行った時だいたいどれくらい時間がかかったか憶えていますか?

こども:3時間です。

藤堂先生:そうかぁ。だいぶかかったね。燃料はエンジンの数と、エンジンのしゅるいによって使う燃料の量も変わるんだけれども、だいたい飛行機で一番燃料を使うのは、走り出して1000メートルぐらいの高さに飛び上がるときが一番燃料を使うんです。それからだんだん高いところを飛ぶようになる時にまたたくさん燃料を使います。そのあとは巡航(じゅんこう)といって同じ高さをずっと飛ぶようになるんです。その時は、だいぶ使う燃料が少なくなり、空からおりてくるときにはもっと使う燃料が少なくなっていきます。どこの段階でどれくらい燃料を使うかはべつべつなんですが、ある条件のもとで計算するとジャンボ機は「1分間におよそドラム缶1本程度の燃料を消費する」ということになっています。ドラム缶はだいたい200リットル。だから、沖縄まで3時間だとすると180分ですから、ドラム缶180本使っています。そこに飛行機の場合、燃料が足りなくなるとこまってしまうので、1時間半から1時間40分ぐらいの燃料をさらにつんでいます。

お姉さん:ちなみにハワイ行く場合はどうなるんですか?

藤堂先生:ハワイは特に今の時期、おもしろいんです。今、空の上の方にジェット気流というのが流れていて、行きと帰りで1.5倍ぐらい時間がちがうので燃料の量もちがうんです。たしかハワイ行くときは今、400から450本ぐらいドラム缶使うんです。そして帰りですと550本から600本つんでいるんですね。

こども:その燃料はどこに積んでいるんですか?

藤堂先生:飛行機の燃料はハネの中に入っているんです。翼ってとっても小さいように思えるけど、ジャンボ機の翼の片側でテニスコートが作れるぐらい大きいですし、つばさの根元のところは2メートルあって僕らの背より大きいんですよ。


日本航空運航本部:藤堂憲幸 先生

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