のりもの
Q. ひこうきには、すいちょくについているはねの上に、よこむきのはねがついているものと、下についているひこうきがあります。どうちがうのでしょうか。 (小2・男)
A.

すいちょくなはねというのは、ひこうきにとってとても大切なんです。これがなければひこうきは空をとぶことができないんですよ。ひこうきのおしりについているはねを尾翼(びよく)とよびます。尾翼には2しゅるいあって、すいちょくに立っている尾翼を垂直尾翼(すい ちょくびよく)、また、すいへい、つまりまよこに付いている尾翼を水平尾翼(すいへいびよく)といいます。

そして、キミの言うとおり、このよこむきのはねは上のほうについていたり下のほうについていたりといろいろしゅるいがあるんですね。で、どうしてちがうのかというと、水平尾翼の前のぶぶん、くわしくいうと水平安定板(すいへいあんていばん)というのですが、これはパイロットがそうじゅうかんから手をはなしてもひこうきがすいへいにとべるようにちょうせつしてくれます。そして水平尾翼の後ろ半分、昇降舵(しょうこうだ)とよばれるぶぶんは、ひこうきを前後にかたむかせる役目をしているんです。そしてこれはパイロットがそうじゅうかんでうごかすんですね。とても大切なものですよね。

ですから、この水平尾翼にあたる空気のながれがみだれているとよくないんですね。なので、胴体(どうたい)の後ろの方にエンジンが付いている形のひこうきや、胴体の上のほうに主翼(しゅよく)という大きなはねが付いているひこ うきは、水平尾翼は垂直尾翼の上に付いています。 ぎゃくに、胴体の下のほうに主翼がついているひこうきはどうたいのしっぽあたりについています。

はねによっていろいろなやくわりがあるということをおぼえておいてくださいね。それにしてもよく気がついたなぁとおもいます。これからもひこうきを好きでいてくださいね。


日本航空運行本部:藤堂 憲幸 先生

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