のりもの
Q. ひこうきをつくるには何年ぐらいかかるのでしょうか? (小3・女)
A.

ひこうきを作るのにいちばん時間がかかるのは、「どういうひこうきをつくるか」をきめるところです。風をよけてあんぜんに、しかもはやくとぶために、大きさをきめたり、かたちをきめたりするんですね。
アイデアをたくさん出して、じっけんをいっぱいやるんです。もけいを作ったりもします。「これにしよう!」と決めるまでに、5年や10年ぐらいかかるときもあります。

でもね、どのようなひこうきを作るか決まってしまえばその後はとってもはやいんです。
おおくの人がいっせいに、どうたいをつくったり、イスをつくったり、しゃりんをつくったりして、つくったものをひとつの工場にもちよります。そして組み立てるのです。だから組みたてだけなら半年もかからないぐらいの短いじかんでつくれます。
そして、できてもすぐに使うわけではありません。「試験飛行(しけんひこう)」といって、本当にちゃんととべるのだろうかチェックするのです。そしてあんぜんに飛べるとわかったら使うんですね。じっさいは、アイデアをかいたパンフレットをつくって、「こういうひこうきがあるから、買いたい人は言ってね」といっておいて、買う人が決まってからつくることがおおいのですね。


日本航空運航本部・気象予報士:藤堂 憲幸 先生

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