キミが急な坂をのぼるときに、もし足だけでふんばれなかったら、手もいっしょに使うよね。それと同じように、4つのタイヤぜんぶに同じ力をかけて走る車を4WD（フォーダブルディー）、もしくは四輪駆動車（よんりんくどうしゃ）といいます。

自動車も、4つのタイヤぜんぶでがんばったほうがいいんですね。山道や砂浜でも「安心（あんしん）」で「安全（あんぜん）」に走ることができるのです。どうしてかというと、4WDの車は、4つのタイヤにバランスよく力をつたえて走ることができるのです。

たとえば雨のとき、右の前のタイヤだけ水たまりにとびこむと、そのタイヤはすべりやすくなるよね。そのような時、4WDはほかの3つのタイヤで走れるようになっているんです。力をむだづかいせずに走れるようになってるんだよね。だから4WDはどんなところでも「安全」にそして「安定（あんてい）」して走ることができるので人気があります。

ただ、よくない点もあります。それは、エンジンの力を4つのタイヤ全てにつたえなくてはいけないため、車を作るのに部品がたくさんひつようなのです。ということは、車をかうのにたくさんお金がひつようになってしまうんですね。

でも、なにより大切なことはやっぱり安全にうんてんすること。キミが大きくなって車をうんてんするようになったら、とにかく安全に走ってくださいね。

自動車評論家　　三本　和彦　先生