300X(さんびゃくエックス)というのはね、今の700系(ななひゃくけい)といわれる、アヒルのくちばしをしたような顔の新幹線(しんかんせん)のつぎの新幹線として今じっけんをしている電車なんです。
ふつうの新幹線とはちがって、まだみんなのせて走ることができない「しけん用」の新幹線です。時速(じそく)300キロメートル以上のスピードを出すということで、「300X(さんびゃくエックス)」となづけられています。
それでね、前と後ろの顔がちがうということですけれども、これはしけん用の電車は「風の音をどうやってけすか」ということを前と後ろがちがうかたちの顔を作ってためしているからなんです。今の700系は、できたころのじっけんでアヒルのくちばしがいちばんいいということで、アヒルのかたちになったんです。でも、かっこよさはまるいほうがいいよね。でもね、あれだと風のうるさい音が出てしまうのです。だから、今はリニアモーターカーもアヒルのくちばしのかおにしてつくっています。
こども:あと、ウイン350は、まだしけん電車なんですか?
あれはJR西日本(にしにほん)の電車ですよね。これは、こわして、滋賀(しが)県の米原(まいばら)にある鉄道総合研究所(てつどうそうごうけんきゅうじょ)の中の庭にかざってあります。
こども:あと、スター21(すたーにじゅういち)はどうなんですか?
スター21は、JR東日本(ひがしにほん)のしけん電車です。これも同じ米原の鉄道総合研究所においてありますよ。
鉄道研究家 川島 令三 先生
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