うーん、まず、日本でもそうでなくても、ひこうきは本当にいろいろとお金がかかります。
たとえば、成田空こうでひこうきにのって1回とび上がると、くうこう利用料という、くうこうを使ったお金をはらわなくてはいけません。
ジャンボきだと、1回とび上がるだけで、なんと100万円ぐらいかかります。
それに、とぶにはねんりょうを使いますよね。
ジャンボきだと1分間でだいたいドラム缶1本のねんりょうをつかいます。
成田からハワイまで冬ですとと6時間ですので、ドラム缶およそ400本のねんりょうをつかうんです。
それに、お天気が悪かったりすると、ほかのくうこうに行かなくてはいけないときもあります。
そういう時のためのよびのねんりょうもつんでいるんです。そう考えるとけっこうお金がかかるでしょ。
では、なぜ日本とアメリカとでは値段がちがうのかということですが、じつは今ではあまりかわりません。
値段がちがうとすれば、おそらくはたらいている人にかかるお金、つまりお給料が国によってちがうからだとおもいます。
それに、ひこうきというのは、こわれてからなおしたんじゃおそいんです。そのために、とぶたびにていねいに点検もしているし、安全にとぼうとするとその分お金もかかってしまうんですね。
でもね、知ってるかな?福岡(ふくおか)まで自動車で行くのと飛行機で行くのではお金はほとんどかわらないんですよ。
高速道路代とねんりょう代を足すと、ひこうき代のほうがちょっと高いぐらいです。でも、ひこうきのほうが早く着くよね。
時間が早いというのは、それだけ価値があるということです。価値があるものにはお金がかかるということもあると思います。
日本航空:藤堂 憲幸 先生
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