キミはどうおもう？

こども：ボトボトおっこちてきているんじゃないかと思って・・・。

だいじょうぶ、その心ぱいはないですよ。ひこうきのトイレのものは、しゅっぱつからちゃくりくまでひこうきの中にためたままです。空にばらまいているわけではありません。

むかしはね、プロペラでとんでいたんだけど、そのプロペラのところにタンクがあったんです。そして、ぜんぶそのままでたまっていたの。だから、ちゃくりくしたあとに係りの人がタンクをはずしてしょりしていたんですね。チャップンチャップンと音がしていたし、においもしていて、本とうに大へんだったんだよ。

でも、今の1万メートルいじょうの高さをとぶひこうきは、トイレの中でなん回もこしながら、お水の部分とそうじゃない部分をわけてしまうんですね。それから、においを消すくすりなどをくわえます。そうすると、こけいのものもさらさらになるんですよ。それをカートリッジという入れものにいれておいて、ちゃくりくしたら入れものごとしょりするんです。だから、まえのようにチャップンチャップンなんてことはなくなったんです。ただ、かなりの量になってしまうんだけどね。

たとえば、ぼくはニューヨークから帰ってきたところなんですけど、ニューヨークから成田（なりた）だと13じかん空をとぶんです。そうすると、だいたいひとりあたり「大」を1回、「小」を2回ぐらいするの。それが、400人ぐらいいるわけだから・・・、たいへんでしょ。ジャンボジェットだとトイレは13コぐらいあるんですが、こむときは本当にこむんですよ。

とはいえ、空からふってくることはないから安心してください。

科学ジャーナリスト・中村　浩美　先生