のりもの
Q. 地下鉄の電車はどうやって地下に入れるんですか? (小2・おとこ)
A. うん、ふしぎだよねー。むかし、「そのことを考えるとねむれない!」なんていう漫才もあったくらい、大人でもふしぎなんです。あのね、地下鉄の車庫っていうのは実は地上に作られることが多いんだ。
たとえば、東京にある「銀座線」という地下鉄なんかも地上に車庫があります。だから、地上の車庫から引き込み線という線路でそのまま地下へ電車を走らせて、入れることが多いんだよ。
あともうひとつの方法はね、車庫ができるまえに、ある区間の線路だけを地下に掘っちゃうの。その場合には、上から穴を掘って線路を作って、あとから大きなクレーンで電車を吊り上げて、その穴の中に降ろしていくんだよ。
東京の「東西線」という地下鉄は、この方法で地下に電車を入れました。でも、たいていは、地上の車庫から入れることが多いというわけです。
それからね、ふだんは地下を走る地下鉄にも踏切(ふみきり)があるんですよ。どこにあるかって言うと、車庫から地下へ入っていくあたりにあるんだ。「銀座線」の上野のところにもひとつあるし、「都営地下鉄」というのにも1ヶ所あります。
ただ、その踏切は、電車が来ない時に人が入ってくると困るからということで、電車の線路のほうに遮断機(しゃだんき)が下りていて、電車が通るときだけ、その遮断機が上がるようになってるんだよ。普通のとは逆なんだね。

レールウエイライター・種村 直樹 先生

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