のりもの
Q. 電気自動車とガソリンの自動車では、スピードや仕組みはどう違うんですか? (小6・おんな)
A. 一言で言うと、「原動機(げんどうき)が違う」ということなんですね。で、この「原動機」っていうのは、車が走る力の元になる仕掛けなんです。電気自動車は、もちろん電気モーターを使う訳ですよねえ。ガソリンで走る車は、「内燃機関(ないねんきかん)」といって、その中でガソリンを燃やして体積が大きくなるのを利用して、原動力にするんです。
で、どちらが速いかって言いますとね、実は電気自動車って結構速いんだよ。今から100年くらい前にね、電気自動車と蒸気自動車とガソリンエンジンの自動車で競争したことがあるの。その時に一等賞を取ったのは、電気自動車でした。
重いバッテリーをたくさん積んでいたのに、電気自動車が一番速かったんです。じゃあ今の電気自動車はどのくらいのスピードが出るのかというと、人間が2人乗って、200キロくらいのスピードを出すことが出来ます。
ただ、電気自動車には問題がまだ色々とあるの。ガソリンとかディーゼルエンジンの場合は、液体の燃料をバケツでくんできて入れてやれば、原動機はすぐに動き始めるんですが、電気の場合は、目に見えない電気をどこかにためたり、もしくは車が自分で電気を起こさなくてはならないわけでしょう?それだと充電に時間がかかってしまって、困っちゃうんだよ。
ただ今では、ソーラーバッテリーっていって、光を電気に変える方法で車を動かす事も出来るようになってきてます。ただ、これも月の光くらいの弱い光だと動かないんだけどね。でも、将来はもっともっと色々な方法で走る車が出てくるかもしれないよ。楽しみだね。

自動車評論家・三本 和彦 先生

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