のりもの
Q. スペースシャトルが飛んだときに、発射台の下にある砂も飛んでいったんだけど、あの砂はまた取り替えるんですか? (小2・おとこ)
A.

お姉さん:すごいね、観察力あるんだね〜。テレビで見たの?

こども:去年、フロリダに行ったときに発射台をそばで見たの。そのときに砂がすごかったから。

そっかそっか、でもよく見てたね。
キミの言うとおり、発射台のところにはコンクリートがあって、その上に砂があるんだよね。でもね、あそこにある砂は、わざと敷き詰めてあるわけじゃなくて、自然と集まってきている砂なんですよ。だから、あの砂は別に少なくなっちゃったからっていって、あとで補給したりはしません。
でも、シャトルを打ち上げるときというのは、やっぱり爆風もすごいし、地面にかなりの力もかかりますし、発生する熱もものすごいですから、発射台の近くのコンクリートが吹き飛ばされて、かけらが飛んだりするんですよね。そういう場合はあとからきちんとコンクリートの修理をします。なぜかというと、準備する間でも、人が歩いていて転んだりしたら困るし、それからシャトルを運んでいく時だって、道路がこわれていたら、ガタガタしちゃって運べないですからね。ですから、そういった修理はしますけれども、砂の場合は、もともと打ち上げるために必要なものではないですから、飛び散っても、補給したり取り替えたりということはしないでしょうね。


宇宙科学研究所教授・的川 泰宣 先生

[戻る]