のりもの
Q. 東京で走ってる、緑とオレンジのラインの東海道線と、岐阜で走ってる緑とオレンジの東海道線は、行き先が違うほかには何が違うんですか? (小3・おとこ)
A.

面白いこと考えたなあ。

あのね、最初に答えを言っちゃうと、これは全く同じタイプの電車なんだ。
「線路は続くよどこまでも」なんて歌もあるでしょ。東海道本線って言うのは、名古屋から岐阜を通って、京都、大阪、神戸までつながってるのね。これは線路の幅も同じだし、「直流電化(ちょくりゅうでんか)」って言って、電気の方式も同じなの。だから、同じ電車がどこまでも走れるんです。

キミが昔から見ている緑とオレンジの電車は、東京の方では「湘南電車」っていうニックネームがありました。この電車は東海道線のあちこちにいるんだけど、違うのは所属、例えば東京と熱海の間はJR東日本という会社です。そして名古屋や岐阜の方はJR東海って会社。JR東海は、岐阜のそばの大垣っていうところに電車の車庫があるから、そこに住んでる電車なんですね。そこの電車だって、東京に来ることはあるんだけど、だいたいその地区ごとで車庫があるから、違いと言えば、そういう所属と車庫が違うっていうこと。ほんとにその程度の違いなんです。

で、たまたま、東京地区を走ってる電車は東京を走るし、名古屋地区は名古屋、大阪地区は大阪を走っているけど、走ろうと思えばどこまででも走れるんだよ。でも線路が違ったり、直流や交流っていう電気の方式が違うと、車両の機械がまったく違ってくるんです。
でも、キミが見た両方の電車は全く同じタイプだと考えて下さい。

こども:あと、車両の数も違うんですか?

うん、数はそれぞれの会社によって違うし、「編成」って言って、例えば東京地区だと15両編成とか長いのがあるの。名古屋・岐阜の方に行くと6両とか8両とか、お客様の数が違うから車両の数も違ってくるんだ。
キミもまた観察して下さいね。

レールウエイライター・種村 直樹 先生

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