いきもの
Q. どうして犬は同じエサを食べても飽きないのですか? (小3、女の子)
A. おねえさん:犬を飼っているのですか?
女の子:ラブラドール・レトリバーを飼っています。
おねえさん:何という名前ですか?
女の子:「ラブ」です。
巽先生:かわいい名前ですね。
おねえさん:ラブちゃんは毎日同じエサを食べているのですか?
女の子:はい。
おねえさん:あなたから見て飽きていないように見えますか?
女の子:飽きていないと思います。
おねえさん:松本先生どうですかね?
松本先生:ラブちゃんが食べているエサが凄くおいしいのだと思います。犬はエサを味で決めません。匂いで決めます。次に食感、その次に誰がエサをくれるかです。
おねえさん:味がなかなかでてきませんね。
松本先生:味は最後なのです。
おねえさん:え〜!誰がくれるかの方が先なのですね。
松本先生:そうです。大好きなお父さん、お母さん、あなたがくれたりするとうれしい。おいしく感じるのです。大好きな人がくれるエサはおいしく感じます。味は最後なので、毎日同じエサでもそんなには飽きません。けれども色々とあげてしまうと飽きます。例えばわたしたちがカレー、ラーメン、ハンバーグを食べると、この中でどれが好きか決まってしまします。しかし、毎日同じエサだと選びようがないので比べられないのです。それしか食べるものがないので、ずっと食べてしまうということもあります。
おねえさん:エサは変えない方がいいのですか?それとも変えた方がいいのですか?
松本先生:味のことではなく、エサのベースとなる肉、牛ベースでしたり鳥ベースでしたり、アレルギーをためないように2週間くらいで変えてほしいです。わかりやすく言うと、わたしたちが花粉症になるのと同じ理論なのですが、牛を食べていくと牛のコップがいっぱいになって体がうけつけなくなってしまうのです。ですからベースを飽きる飽きないではなく、健康のことを考えて変えてあげてほしいですね。
女の子:はい。
青島先生:その時は変わったということは気づいているのですかね?
松本先生:わかる犬もいます。やはり牛と鳥の匂いは違いますからね。
おねえさん:ラブちゃんは今何歳ですか?
女の子:6歳です。
おねえさん:じゃあ大人ですね。
松本先生:そうですね。人間で言うと45〜50歳くらいですね。そろそろ激しい運動を控え、エサも少し減らし、散歩もゆっくりといつもより30分くらい長めにしてあげると健康にいいと思いますよ。

作曲家でピアニストの青島広志 先生/海洋研究開発機構の巽好幸 先生/ドッグアドバイザーの松本秀樹 先生

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