いきもの
Q. 犬のしつけのコツを教えてください。 (小4、女の子)
A. おねえさん:何か犬を飼っているの?
女の子:まだ、飼っていないです。
おねえさん:じゃあ、これから飼う予定なの?
女の子:ううん。お父さんを説得中。
おねえさん:お父さんは何といっているの?
女の子:世話をするのが大変だから駄目だって。賛成しているのは、私と妹とお母さん。
松本先生:説得のコツは、お父さんは飼うのが大変だと知っているから反対しているんだと思うんだ。あなたは飼いたいワンちゃんはいるの?
女の子:コーギー。
松本先生:おお、コーギーね。コーギーって今は人間と一緒に生活しているけど、昔は牧羊犬といって、羊を移動させたりとかお仕事をしていたの。だから、足も速いし、かむ力も強いし、頭も言いの。ちょっと頑固なところもあります。ということで、かなりのしつけの勉強をしないと、コーギーを飼うときは大変なことになってしまうんだよね。お父さんはそれを知っているんだと思うんだよね。
そのお父さんを説得するには、ちゃんと勉強しますということを言わなくてはいけないと思う。さらにちゃんと朝早く起きて散歩させなくてはいけないし、学校が終わったら、お友達と遊ぶ時間をけずって散歩に出なければいけないんですよ。それを約束できますか?
女の子:はい。
松本先生:ちゃんと散歩なんかもできると約束できるなら、お父さんも許してくれるんじゃないかな。あなたは色々とやりたいことがたくさんあると思うけど、コーギーもあなたと同じようにたくさんやりたいことがあると思うの。それが走り回ることなんだよね。それを毎日してあげないと少しずつ元気がなくなってしまうんだよね。
おねえさん:やっぱりしつけは難しいんですか?
松本先生:そんなことはないですよ。子供のうちから、家族でルールを決めて、例えば和室に入ったら怒るとか怒らないとか、畳は駄目とかルールを決めてあげると、ワンちゃんはすごく覚えやすいんだよね。そうすればいい子になってくれると思いますよ。
森田先生:飼いやすい犬というのはいるんですか?
松本先生:そうですね。愛玩犬(あいがんけん)と呼ばれる、ペットとして歴史の長い犬は飼いやすいですね。ポメラニアンとか、ヨークシャーテリアとか。
それと、お父さんをメロメロにする方法は、メスを飼うことですね。オスとメスではぜんぜん違いますよ。結局、お世話するのは、お母さん中心になってしまうんですよね。だから、お母さんをしっかり助けてあげたいですよね。
女の子:あの、コーギーの子犬は外で飼っても大丈夫ですか?
松本先生:先ほども言ったけど、牧羊犬というのは、ほとんど一日、人間と一緒にいることが多かった犬種だから、なるべく一緒がよいよね。つまり、なるべくお家の中がよいですね。お庭はあるのかな?
女の子:ないです。駐車場ならあります。
松本先生:駐車場だと、仲間はずれになっている感覚が犬に伝わってしまうの。
女の子:じゃあ、子犬のときだけお家で飼って、大きくなったら…。
松本先生:大きくなったら駐車場だと、もっと、仲間はずれになってしまう気分かもしれないよ。だから、家の中で飼うことを前提にしたほうが良いかな。家の中で飼うことは難しそうなのかな?
女の子:はい。
中山先生:外で飼える犬もいるんですよね。
松本先生:もちろん、気候にもよるんですけど、環境に慣れていくということもありますけどね。これは私の考えなんですけど、やはり、ワンちゃんは人と一緒にいる歴史が長く、1万4000年以上あるから、なるべく一緒にいたほうが良いと思うな。
おねえさん:どうして家で飼ったら駄目なんですか?
女の子:アレルギーとか、毛が落ちて掃除が大変だとか…。
松本先生:家族の中にワンちゃんが苦手だとか、嫌いだとかアレルギーがある方がいると、ワンちゃんもそれを感じちゃうんだよね。

お笑い芸人でドッグアドバイザー、愛玩動物飼養管理士の松本秀樹 先生

[戻る]