いきもの
Q. どうしてフィギュアスケートの試合は、フリーの前にショートプログラムをやるんですか? (小5、女の子)
A. 青嶋先生:フリーだけでも良いんですけど、フリーだけの一発勝負になると、本当は実力のある人が、緊張して、本当は金メダルを取れるぐらいの人が5位になったりするんです。でも、本当の実力者は2回戦って、両方でいい点が出せた人に実力者として金メダルをあげようねというのが1つあります。
おねえさん:何回やってもできる人ということですね。
青嶋先生:そうですね。だから、一発勝負じゃないというの1つ。ショートプログラムの前に予選がある試合もあるんですよ。予選があって、ショートプログラムがあって、フリーがあってと、3つ戦って、勝った人が優勝できるの。もう1つは、ショートプログラムというのは短いんですね。ジャンプの数も少ないというのも見ていて、分かるかな。ジャンプは3つしかありません。フリーは女の子場合は、ジャンプは7つ。男の子の場合は8つ。ジャンプの数が3つということは、少ないから全部飛びなさいということなんです。
だから、ショートプログラムは一度でもジャンプを失敗すると、ドカーンと点数を引かれてしまうんです。3つをしっかり飛べた人は点数をあげます。でも、8(7)つのジャンプの中で、少し失敗してもいいけど、全体的に素敵なプログラムをすべる人はフリーに強い。選手によって、フリーに強い人、ショートに強い人がいるんですね。ショートは絶対失敗しないけど、フリーは緊張して失敗する子とかね。逆ももちろんあって、色んなタイプの人がいて、両方に強い人を一番にしようということで2つやっているんです。
おねえさん:ショートプログラムはやらなければいけないことが決まっているということなんですか? それともフリーもある程度決まっているんですか?
青嶋先生:そうですね。新しいルールになってから、フリーも本当の「フリー」ではなくなってきていますね。ショートプログラムはジャンプの種類までちょっと細かめに決まっていますね。
おねえさん:ショートプログラムは時間が短いようですけど、どのぐらいなんですか?
青嶋先生:女の子も男の子もショートプログラムは2分50秒ですね。フリーは男の子が4分30秒、女の子が4分。
永先生:質問があるのですが、スケート靴で氷のリンクを削って次の人が滑りますよね。でこぼこでじゃないですか…。
青嶋先生:ですから、最初の方のほうがきれいな氷で滑れます。
おねえさん:やはり、でこぼこのほうが滑りにくいんですよね。
青嶋先生:滑ったキズだったら、選手たちもなれているので、大丈夫なんですけど、時々、穴を空ける人がいるんですよ。ジャンプのとき、つま先についているピックで飛ぶので、穴だらけにする人がいるんです。その穴にはまって、転ぶ人はいますよ。
永先生:すぐに凍るわけじゃないんですね。
青嶋先生:そうですね。穴ぼこがぼこぼこ空いてますね。6人滑ると、製氷してきれいにすると決まっています。
おねえさん:でも、最初に滑ると氷がきれいだけど、最初だと緊張するとういこともありそうですね。順番も結構勝負に関係してきそうですね。
青嶋先生:そうですね。最後に滑るほうがいいという人もいますね。

フリーライター青嶋ひろの 先生

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