いきもの
Q. 私はリスを飼いたいのですが、難しいですか? (小3、女の子)
A. 女の子:本を読んでいて、飼うのが難しいと書いてあったので…。
兵藤先生:そんなに難しくはないです。皆さん、たくさん飼っています。普通にペット屋で売っています。セットでも売っていますので、金網の家があって、寝床があって、運動するものもあって、ひまわりの種とか必要なものはみんな売っていますから、自分であんまりやらなくても、後は愛情を持って、お掃除もきちっと決まった時間にやれば、面白いですよ。
リスも喜びますし。私も小学校3年生ぐらいまでに動物を飼ってみてほしいと思っているの。自分で責任を持たなくてはいけないし、動物たちは飼い主に命を預けていますので、 もし、あなたがリスを飼ったならば、あなたはリスの「お母さん」になるわけだから、「お母さん」はずっとリスを面倒見なくてはいけない責任があるわけ。だから、小学生で責任を持たされる、それから、取り返しのつかない「命」を預けられるということは、とっても必要だとぼくは思っています。
もし、ここでほしいと思ったら、自分のおこづかいで買ったらいいと思う。そのかわり、お父さん、お母さんに私が面倒を見るからって言って、自分で責任を持ってみる。そして、自分の部屋に置いてあげるということで、飼ってみてください。
女の子:お友達に聞いたんだけど、乱暴するとか、けっとばすとか…。
兵藤先生:かみ付くリスもいるんです。外に出して、手乗りなんかをすると、そういうこともあるかもしれない。だから、まずはハウスの中で飼って、それから楽しむのがいいと思う。外に出すとなかなか捕まらなくなったり、家具の後ろに入ったり、そのままおいて置くと、コードをかんだりと色々な悪さをしたりするんです。そこまでするには、よほどなれたリスでないと無理だから、少しずつならしていけば良いよ。
ハウスの中で飼って、その中で運動させて、お世話するというのが基本になります。それから、外に出せるものでしたら、手の上でひまわりの種を食べさせるとかね。
おねえさん:ちょっとずつ仲良くなっていけばよいということですね。
兵藤先生:そうです。リスのハウスも、1日に1分ぐらいで掃除も終わりますので、学校で教わらないことをリスから学ぶこともたくさんあるし、いやしにもなるんです。本当に学校で嫌なことがあっても、リスの顔を見たら忘れちゃったりするんですよ。だから、あなたがほしいと思ったときに飼ってもらいたいと思います。

獣医師・動物病院院長の兵藤哲夫 先生

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