いきもの
Q. 「鯛(たい)の鯛」は他の魚にもあるんですか? (小2、女の子)
A. さかなクン:あなたは「鯛の鯛」は見たことがありますか?
女の子:「鯛の鯛」というのは、骨のことなんですけど、お魚のむなびれ、ぼくたち人間で言うと、うでの部分ですね。このむなびれを支える骨、この骨の形が「鯛」そっくりなんです。鯛を塩焼きで食べていると、むなびれのあたりから出てきた骨が、鯛そっくりの骨で、鯛の中から鯛が出てきたので、「鯛の鯛」と名付けられたんですね。でも、実は他の魚にもあるんです。サンマにもアジにもフグにもみんなあるんですよ。
おねえさん:えっ! サンマのサンマがあるんですか?
さかなクン:そう! あるんですね。でも、実は、サンマから出ても、「鯛の鯛」と言うんです。
おねえさん:えっ?
さかなクン:アジから出ても、「鯛の鯛」と呼ばれます。これは、大昔に「鯛の中の鯛」ということで、漢字でも鯛の中の鯛と言うことで、鯛中鯛と書くんです。「鯛」を書いて、その下に「中」を書いて、さらにその下に「鯛」を書いて、「たいのたい」と読みます。
おねえさん:その骨のことを、「鯛の鯛」と言うんですね。
さかなクン:そうなんです。そして、この骨をお財布の中に入れるとお金がたまったり、身に付けると幸福が訪れると言われています。
おねえさん:本当の鯛ではなくても、お金は貯まるんですか?
さかなクン:う〜ん。でも、やっぱり、真鯛の方が良いですね。
おねえさん:そうですか。形は一緒なんですか?
さかなクン:形は魚によって違います。サンマだと細かったりしますね。
おねえさん:それは、普通にスーパーマーケットでサンマを買って、焼いて食べたときに、その骨を探すことができるんですか?
さかなクン:丁寧にほぐしてはずしていけば、取れると思いますよ。
おねえさん:今年の秋は、たくさんサンマを食べましたが、一度も見当たらなかったんですけど…。
さかなクン:骨がちっちゃいですからね。鯛みたいに大きいと、割と取りやすいですけどね。だから、マグロですと大きいですよ。それともうひとつ、うつぼのようにむなびれのない魚には、その骨はありませんよ。

さかなナビゲーターのさかなクン 先生

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