いきもの
Q. アリを観察していて、アメを置いておいたら無くなっていました。大きなアメをどうやって運んだのですか? (小2、女の子)
A. 高家先生:そのアメはとけていたかな? ベトベトしてなかったかな?
女の子:してた。
高家先生:アリさんはベトベトしているものが嫌いなんだよ。
おねえさん:えっ! そうなんですか!
高家先生:そうです。ベトベトするものには砂をかける性質があるんです。そして、砂にアメがくっつくでしょ。その砂粒をアリは持って帰るの。うまい方法でしょ。
 大きいアメは運べないから砂にくっついたアメを持って帰るの。ちょっとずつ持って帰るの。そうやって砂をかぶせてしまって、アメが見えなくなってしまうまで砂をかけることがあるんです。でも、いずれアメを持って帰って食べるんですよ。
おねえさん:へぇ〜。砂にくっついたアメの量で全部持って帰るんですか!
高家先生:たいしたものですよ。ちょっとだけでもお腹はいっぱいになってしまうんですよ。アリのお腹は小さいですから。
おねえさん:何ヶ月も食べていけそうですね。
高家先生:そうですよ。アメ一個あると、アリはとても嬉しいんですよ。でもお砂糖の粒はくわえてもって持っていきますよ。お砂糖はさらさらしているから、そのまま持って帰るんですね。
女の子:でも、梅干は持って行かんかったよ?
高家先生:(笑)梅干はすっぱいから嫌いなんだよ。
女の子:片栗粉はもっていっとったよ。
高家先生:片栗粉はあんまり好きではないと思うけど、でんぷんだからちょっと甘く感じたのかもしれないですね。お肉も持っていくんだよ。色々試してみるといいよ。
 それで、なんでアリは甘いものが好きかというと、なめるとすぐに力のもとになるからなんだよ。だからアリさんは大きくなって体を作る必要がないから力のもとがあれば良いの。色々、アリが何を食べるか観察してみてください。

昆虫博士の高家博成 先生

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